PTAで他人に「仕事を割り振る」という苦痛

お題「PTA役員をやって感じたこと」

 

PTAの役員の組織図など地域や学校にとって違うとは思う。

しかし一般論として中心となる幹部がいて広報や総務などの委員に分かれ、

それぞれの委員に委員長がいる。

あとは地区や学年などの担当があったりするなど、そんな感じではないだろうか?

 

さて、私の場合、平の委員は比較的なんとかなったように思う。

もちろんそれなりに負担はあったものの、イベント時の路駐の注意などは

地域への迷惑を考えれば誰かがやらなければならないのは理解できるし

運悪くそれがクジでまわってくるならばしょうがないと諦めがつく。

「これは不要ではないか」と思う仕事もあるが

それを無くすための調整が大変なのは想像できる。

 

問題はそれぞれの「長」がついた場合だ。

長を引き受けた経験のある方、に聞き覚えのあるセリフはないだろうか?

 

「仕事はみんなに振ればいいから」

 

みなさん、これは死の言葉です。気をつけましょう。

作業を振るという「仕事」

これが異様に大変です。

例えばどうしても平日に動く必要がある場合、夏場のプール開放の監視などですが

 

「誰か一人引き受けていただけませんか」

 

と送ったとします。

 

やりますよ。ってすぐ決まる場合、あなたは幸運です。

 

全員既読スルー、しんどいですね。

 

メンバーの心境を想像してみましょう。

まず、本当にどうしても無理な方。仕事によってはそういうこともあるでしょう。

では可能な方はどうでしょうか?

可能であっても誰か一人なので先に名乗り出れば負けです。

様子をみます。誰か引き受けてくれればラッキーです。

 

さすがにそろそろ話を進めたくなります。

 

「皆さん予定はつきませんか、お手数ですがご返答願います」

 

本当に無理な人はせめて自分で返信してほしいものですが無理なようなので

催促してみます。「私は他人に催促する」という行為が非常に苦手です。

 

「仕事です」「予定があります」「スポ少です」「出張です」

 

まさかの全員無理。まじか?

あなたならどうしますか?

そこを何とか!って言ってみますか?

私を含む結構方はこうするんじゃないですか?

 

自分が引き受ける・・・。

 

結局自分が「委員長」ってなったところでメンバーは「部下」でも「後輩」

でもなく「他人」なんですね。断られてるところにさらに押して頼むとか

やりたくないんですよ。自分だったらイヤですし。

強い意志のもとにそれでも探す方、立派です。

私は断られてるのにさらに頼むという行為に強いストレスを感じるので

ちょっと無理です。私は馬鹿なのです。

 

さて、引き受けていただけた場合にもちょっと懸念することが出てきます。

「素晴らしい方」が引き受けてくださったとします。

次の仕事の時、「また」その方が引き受けてくれたりします。

 

そう、大変心苦しいですね?

心苦しくない方もおられるのは重々承知なのですが私は心苦しく思うのです。

どうせその方がやってくれるみたいな空気になるのが嫌なのです

なるべく均等にやってもらいたいのです。

 

「定年した両親と同居、夫婦円満子供は1人。」

「子供3人のシングルマザーです。」

 

全く条件の違う家庭に平等に負担をお願いすることがそもそも不平等なのですが

私は「他人」の皆様の家庭の状況は知らないし「知りたくない」のです。

 

どれだけ悩んでも解決もしなければ答えもないので

ただ自分が心苦しいなと思いながら今日も「他人」に仕事を振らなければなりません。